web配信にはいくつか制約があります。
ネットの接続速度やPCの性能など視聴環境を考慮する必要があります。
まず、映像の「作り」について。
webで配信する動画はデータが圧縮(時間あたりの低容量化)されます。
圧縮率を上げればデータの劣化が激しくなます。つまり動きの激しいカメラワークや編集はなるべく避けないと映像は破綻します。見た目の派手さだけを追求する映像は適しません。不必要な動きや変化は避けるべきです。
また、画面サイズの設定次第では、タイトルや字幕スーパーの文字の大きさも考慮しなければなりません。画数がかなり多い文字が続く場合は、可能ならばひらがなで表記するか、言葉の表現そのものを変える検討も必要かもしれません。
もし、音を再生せずに視聴される可能性がある場合は、仮にナレーションがなくても要点は理解できるように文字情報を充実させることも考えられます。
次に映像の「尺(分数などの長さ)」について。
研修ビデオなどで、長時間の映像をひとまとめにして配信するよりも、チャプターごとや一定時間ごとに区切り、別ファイルにして配信する方が視聴者にとっても使いやすく見やすいツールとなります。
映像の使用がwebのみの場合は、編集時にあらかじめ各章の頭にも通し番号タイトルをつけるなどの工夫をすると見落としを防ぐことにもなります。
また、DVDバージョン制作完了後にweb配信することが決まった場合、上記の工夫をアレンジ(一部再編集)してweb配信バージョンを制作することも可能です。
映像制作の用途がweb配信を含む可能性がある場合は、その旨をご相談下さい。
初めからweb配信を意識した映像作りをするのか、それともあとからアレンジで対処するのか、ご相談をさせていただきます。